旧端午

今日のカレンダーを見ると「旧端午」と記してあります。端午の節句は、別名「菖蒲の節句」ともいい、起源は中国です。中国で旧暦の5月は高温多湿であり伝染病や害虫などの被害が多く、それらを防ぐために薬草である菖蒲で作った剣を飾り、菖蒲酒などを飲んだとされています。それが日本に伝わり「菖蒲」が「尚武」と同じ読み方であることから男の子の節句とされ、武者人形などを飾ったり、鯉のぼりを立てて男の子の成長を祝うようになりました。つまり端午の節句とは、本来は菖蒲を使った厄払いの日だったわけです。菖蒲は独特な清々しい香りが特徴で、端午の節句では主に葉の部分を使います。その主な用途が「菖蒲湯」で、菖蒲の葉の部分を入れたお風呂のことです。今日は施設の浴槽にも菖蒲が浮いていました(^_-)-☆この風習は、江戸時代に武士が出陣する前に武運長久を願って菖蒲湯につかったことが始まりとされています。厄除け・邪気払いとしての意味合いが強い菖蒲ですが、端午の節句では家の軒先に飾ったり、屋根に放り投げるという風習があります。昔々は屋根にのっかている光景を見たものですが、今はあまり見る事はなくなりましたね。こうすることにより体に悪い気が付かないようにするのだそうです。また、家が火事にならないようにするためにも飾られるみたいですね。